御茶美から巣立って行った学生の各大学での卒業制作展に行ってきました。みんなの先輩にあたる方たちの卒制作品への思い、彫刻について、自分の未来に対しての話を聞く事が出来たので、在校生のみんなに紹介したいと思います。
有泉和子さん(武蔵野美術大学 学部4年生)インタビュー
講師『有泉さん、お久しぶり。今日は宜しく。』以降・講
有泉『よろしくお願いします。』以降・有
講『おっ!?石彫でトルソだね。』
有『はいっ。』
講『有泉ってポップなイメージがあるんだよね。オチャビ王でもグミを使ってシーソーを作ったり、
おはじきを使ってスノードーム作ったりとか。今回のこの感じは彫刻の王道というか・・・』
有『そうなんですよ。私、実を言うと人体大好きなんですよ!!でも、好きだけど上手く行かない
という事があって。それは予備校の時からズーと続いていることだったんです。』
講『そんなコンプレックスがあったんだ。』
有『人体が好きだからこそ、コンプレックスを克服したい!!みたいな。』
講『なるほど。なんか予備校から地続きで面白いね。素材を石にした理由を教えてもらえる?』
有『実材で金属は溶接がヘタ、木は木目があるからちょっとぉ。』
講『で、石だと。』
有『はい!!ちょっと後ろ向きですが(笑)結構自分は乱暴で、石ってそんな自分に答えてくれる素材かなと(笑)でもそれだけではなく、大きく形を割り出す時や、磨く時も好きです。何より身体
全身を使って作る所が楽しい!!』
講『なるほどね。わかりますよ。で、卒制はどうっだ?』
有『・・・悔い無しですね。やり切れました!!』
講『ほんと大切ですよ。手応えって。有泉は今後はどうするの?』
有『作品を作りたい気持ちはありますが、今は就職をします。ビームスから内定を頂きました。』
講『おめでとうございます!最後にオチャビの後輩たちへのメッセージをお願いします。』
有『時間を大切にして欲しいです。振り返ると予備校時代って大切な時で、彫刻家としてもう始まっ
ているとなと思ったんです。だから時間を大切にして欲しい!!』
講『良い事言うね。有泉さん、ありがとうございました。』
有『ありがとうございました。』