御茶美から巣立って行った学生の各大学での卒業制作展に行ってきました。みんなの先輩にあたる方たちの卒制作品への思い、彫刻について、自分の未来に対しての話を聞く事が出来たので、在校生のみんなに紹介したいと思います。
持木華耶さん(武蔵野美術大学 学部4年生)インタビュー
講師『持木さん、今日は宜しくお願いします。』以降・講
持木『よろしくお願いします。』以降・持
講『木彫ですね。でっかいね~。これは自分の指かな?』
持『はい。そうです。自分の指をモチーフにした理由は、人体のパーツは好きなんですが、自分の
身体はあまり好きではなくて、その中でさらに指は人と違うなと思っていて。でも自分のパーツを
好きになれたらなと。で、大きさは、しっかりと作り込みをしたかったのと自分への挑戦で大きく
しました。』
講『そうですか。わかりました。しっかりと作り込まれているし、刃も切れていますね。ちゃんと
彫る準備が出来ている印象です。素材は樟ですか?』
持『ありがとうございます。そうです。樟です。』
講『作品の配置ですが、何か意味がありそうですが、どうなんですか?』
持『・・・実を言うと少しだけ薬師寺をテキストに作品を作り、配置しています。真ん中の大きい
指は薬師如来、左右にあるのは月光菩薩と日光菩薩です。周りを取り囲む小さい指は、12神将です。』
講『儀式的な感じがして気になったんですが、そうゆうことでしたか。』
持『はい。仏像が好きで仏師になりたくて彫刻科にしたので(笑)』
講『いつ頃から仏像に興味を持ったの?』
持『中2ですね。あと、木を削るのも好きで。鉛筆を削っているのが楽しかったり(笑)』
講『おもしろいね~。オチャビ王も木彫でしたね。三つ子の魂百までじゃないけど続いているね。オチ
ャビでの思い出って何かありますか?』
持『オチャビ王ですね(笑)やはり。あと受験は毎日が大変でしたが濃かったです。今思うと凄く充実
していました。』
講『結構、予備校で決まってしまう事ってあるよね。考え方や努力の仕方とかね。ところで、持木は今
後どうするのかな?』
持『美術院国宝修理所に就職することになりました。夢が叶いました!!』
講『良かったじゃないですか!おめでとうございます!』
持『ありがとうございます(笑)』
講『これからも頑張って下さい。』
持『はい!頑張ります!!』
講『持木さん、インタビューありがとうございました。』
持『ありがとうございました。』