2016年6月25日土曜日

2016 合格者インタビュー 筑波大学 構成専攻

土日美術系受験科(略して美受) 主任の清水です。

夏期講習一か月前になりました!

毎年夏期講習には東京以外の遠方からの学生も多く参加してくれています。昨年は、青森、香川、鳥取、福岡など日本全国から来てくれていました。

その中から今回は、筑波大学 構成専攻を現役合格した、戸田春香さん(岩手県立盛岡第一高等学校)の合格者インタビューを掲載します。
Q  OCHABIにした理由はなんですか?
A 明確に筑波大学対策をしていると分かる数少ない予備校だったからなのと、大手であるため確実な指導を受けられると思ったからです。

Q 講習はどのように取っていましたか?
A 3年の春休みに2週間、夏休みに1週間、センター試験後の2月から入試直前に3週間受けていました。

Q 講習の思い出、通ってみた感想は?
A 本格的な指導が受けられて力がついた!志望校が同じ人たちと一緒に練習できて自分のレベルを知ることができ、その人たちの作品から良い点、悪い点を学ぶことができました。

Q 筑波を目指す後輩へのアドバイスを
A センター試験も2次試験も大事だからどちらも気を抜かないように。試験といえども自分の納得のいく作品を常に心がけるとよいと思います。筑波大の芸専は本当に色々なことが学べて楽しいからぜひ目指してほしい。


戸田さんは普段地元の予備校や高校で実技をやっており、同じ課題をやる人がいなかったようです。OCHABIにきて一緒に課題をやる人ができ、いろいろな作品を見られたのが合格のポイントだったのではないでしょうか。



掲載した作品は戸田さんの合格再現作品です。
青い画面の中にちりばめられている黄色がリズミカルで美しい画面になっています。
手のデッサンは、金属パイプと手の質の違いがうまく出せています。

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2016年6月24日金曜日

筑波大学 芸術専門学群 デザイン専攻(建築) 実技



土日美術系受験科(略して美受) 主任の清水です。

今日の作品は筑波大 デザイン専攻 2016年度前期 現役合格者作品です。

デザイン専攻は2時間デッサンの課題。
それとデザイン2[ 指示された建築物の使い方を考える課題(1000文字の文章×2。イラスト。)]です。  
 テーマは「商店街にある空き店舗の使い方」でした。

デッサンはプラスチックコップが透明感をだしつつしっかりと描けています。
デザイン2では、イラストだけでは分からないのですが、「誰が使うのか。その使用によってその商店街が将来的にどう変化するか」のアイデアが秀逸な作品でした。


2016年6月17日金曜日

2016 合格者インタビュー 彫刻科②

今年見事、東京芸術大学彫刻科の現役合格を果たした大野力君です。

自宅がオチャビから遠いながら、入直ではだれよりも朝早く来て頑張っていました。
とにかく、「デッサン力がある」というのが大野君の実技を見た時の印象で、自画像など、
素描のおおらかで自然な捉え方は誰よりも抜きん出ていました。
1学期の夜間部合同コンクールでは1位を獲るなど、技巧的な上手さとは違う良さがありました。
現役合格するには、いかに塑造のアドバンテージを埋めるかがカギとなると思いますが、
大野君はどうだったのでしょうか。インタビューに移りましょう。







































夜間合同コンクール1位の自画像



講師 : オチャビの課題でターニングポイントになったものはありましたか?

大野君(以下O) : 公開コンクール(※4)で制作した、円盤投げの首像模刻ですね。そのときはうまくいかなかった。そのすぐ後のコンクールでも円盤を作りましたが、それもダメで、その時に残っていた公開コンクール一位の塑造と見比べて、わかった気がしました。それがきっかけとなって見方が変わり、塑造が上達していきました。素描は安定していたのであまり気にしていませんでした。

石膏デッサンはまだ分かってなかったっていうのがあったんですが、1枚単位で(講師に)言われることが気になって、ムラがありました。気にしていたのは正中(※5)と動き。動きは先ほどの塑造の見方が変わったことがきっかけで意識が高まりました。


講師 : 公開コンクールでは、オチャビ以外の学生も多数参加して、とても刺激的でした。1位の作品は、表面にとらわれておらず、立体的なモチーフの追求を実践できていました。
素描は安定していたと大野君が言うように、作品の狙いが定まっていると常に見ごたえのある作品になっていました。

講師 : 大野君が芸大に合格するために心掛けていたことはありますか?

O とりあえず、目的を持ってひと課題ひと課題やることを意識していました。 まだ(合格レベルに)届いていないっていう実感があって、勉強する気持ちで試験当日も取り組みました。










































直前コンクールの石膏デッサン 










































直前コンクールの自画像 



講師 今年の試験課題のハトをはじめ、大野君は動物の課題を苦手と捉えていたように思います。模刻と違って動物は動くので、意識的にモチーフを覚え再構成しなければならない難しい課題です。目的を持って日々を過ごすことで、自分の課題意識を高めていけたのではないでしょうか。試験当日の「勉強する気持ち」が苦手な課題を合格レベルに引き上げたと言っていいでしょう。芸大一本のみの受験で、しかも一発でそこまで決めてしまうとは、すごいです!大学に入ってからの作品も楽しみです。大野君、ありがとうございました。




※4 公開コンクール:各予備校で実施されている実技の模擬試験
※5 正中:物を二等分するまんなかのところ




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2016年6月12日日曜日

2016 合格者インタビュー 彫刻科①

3月27日、オチャビでは合格者祝賀会が催されました。

その際に彫刻科では合格者数名に「一年を振り返って」と題してインタビューしました。

今年一浪の末、見事第一志望である東京芸術大学彫刻科合格を勝ち取った白井雪音さん。

持前の立体に対するセンスは現役生の時から印象的でした。
ただ、制作時の苦手意識などが足かせとなり、実力を発揮できないことがありました。
現役時は1次合格ならず、大変悔しい思いをしました。
白井さんがどのように合格まで自分を持って行ったのか気になるところです。

では、インタビューを見ていきましょう。

講師 : まず単刀直入に、昨年1年間で最も印象的だった実技は何ですか?

白井さん(以下S) : 石膏デッサンは、2学期に鉛筆でヘルメスを描いた時に全体を見ることができて、自信が付きました。何でそれが変化につながったのかはよくわからないんですが…。
素描(※1)は大体楽しく取り組めました。塑造(※2)の模刻(※3)は苦手なままだったけど、
作っているのがつらくない課題は常に楽しく取り組めました。








































石膏デッサン(鉛筆)


講師 : 確かに、白井さんは楽しめるかどうかにかかっていた感じがします。特に自信が無い時は、その通り作品もそうなっていました。楽しんで作った作品は、作者が楽しんでいることが見ている人に最初に伝わります。オチャビでは土日に公開講習を開設していますが、白井さんはどのように活用しましたか?

S : 日曜の芸大石膏デッサン講習で、鉛筆で石膏描いたりしていたのがよかったです。木炭より気が楽にできます。

講師 : 白井さんは鉛筆でデッサンすることが肌に合っていたのでしょうね。 では芸大に合格にするにあたって特別に努力したことや、実感はありますか?

S : あまり考えてはやってなかったですが、失敗を気にしないように、切り替えを大切していました。楽しめない課題もあったけど、入直で楽しむことを意識して、苦手克服が出来ました。入直に作った自刻像でこれは行けるかなって思いました。

講師 : 入直では白井さん、かなり安定感が出ていましたね。もちろんすべてうまくいっていたわけではないですが、くよくよしていないのが伝わってきました。良くなかった次の日は良い作品を!という気概を感じていました。そして白井さんが言うように、とにかく直前の自刻像は貫禄がありました。









































入直の自刻像


浪人中は、現実に直面することで、できないことばかりに目が行き深刻になってしまう事が多いと思います。白井さんはそこで、とにかく自分が楽しむことを大切にしたことがわかります。現役の時から作品を作るのが人一倍好きな学生でした。自分が本当にやりたいことと受験の間で、手ごたえを大切にしながら、自分を乗せていくことができたのが合格につながったのでしょう。

インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
大学での生活、制作、頑張ってください!


※1 素描:画用紙に、鉛筆やコンテを使って描くデッサン課題
※2 塑造:水粘土を使って、立体作品を作る課題
※3 模刻:石膏像と同じものを粘土で作る塑造課題


 
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筑波大学 芸術専門学群 洋画専攻 実技2


土日美術系受験科(略して美受) 主任の清水です。

今回は筑波大 洋画専攻 2016年度前期 現役合格者再現作品です。

課題は石膏像と体に巻かれた紙のテープ。

この石膏(マルスの胸像)は体のボリューム感や首の傾きに特徴があります。
この作品ではボリューム感と、顔の正面ながら手前に傾いてくる様子がしっかりと描けている好デッサンになっています。









































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2016年6月6日月曜日

『優秀作品展』 開催中止のお知らせ

6月19日(日)~6月26日(日)の開催を予定しておりました『優秀作品展』につきましては、
中止とさせていただくことに致しました。

2016年6月5日日曜日

筑波大学 芸術専門学群 構成専攻 実技


土日美術系受験科(略して美受) 主任の清水です。

筑波大 構成専攻 2016年度後期合格者再現作品です。

後期の構成専攻は4時間のコラージュと、2時間のデッサンが出題されます。

コラージュのテーマは「増殖」。
この試験から使う素材のバリエーションが増え(紙やすりや英字新聞のコピー)、より柔軟な発想が問われます。

この作品は有機的なフォルムの写真の使い方と、カッチリした英字新聞のフォルムのコントラストが面白い作品になっています。









































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